中国シャオミ(小米)のAI事業に迫る!

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シャオミ(小米)は、中国を代表するスマートフォンメーカーです。創業者の雷軍氏は2010年にシャオミを立ち上げ、わずか数年で世界有数のメーカーにまで成長してきました。今回はシャオミのAI分野における実情を追いました。

 

シャオミ(小米)とはどのような企業なのか?

シャオミ(小米)は中国のアップルと呼ばれており、スマートフォンを主力とした新興企業です。シンプルなデザイン性と、比較的低価格帯での価格設定により、中国の若者に人気があります。設立からわずか4年で、世界第3位のスマートフォンメーカーとなった時期があります。

さらに、シャオミが取り扱う製品はスマートフォンだけにとどまらず、テレビやルーター、ソフトウェア、家電製品にまで拡大しており、さらに「コミュミティ形成」という点でも、非常に秀逸な、独自のマーケティング戦略を持っています。

そのカギとなるのは、ユーザーが商品開発に関わることができる仕組みです。シャオミでは、独自基準でユーザーをランク分けし、トップレベルに近づくほど、商品開発にまで深く関与することができるそうです。双方向の密なコミュニケーションで、ブランディングを行っているのです。

AI分野においては、ディープラーニング技術を活用した顔認識技術や機械学習に力を入れています。シャオミは2016年、

  • 顔認識アルゴリズムの分野においてマサチューセッツ大学のベンチマーク調査で首位になったこと
  • 顔認識技術の精度を比較するテストで世界一になったこと

などを発表しています。

 

 

スマホとAI

シャオミは、「スマホ製品」「ビッグデータ」「機械学習」の3つを、同社のAI戦略と位置付けています。つまり、高品質かつ豊富な種類のスマートフォンをデータ取得製品として機能させ、取得したデータを元に高品質なAIサービスを提供する、という仕組みです。これを自社の戦略として掲げています。

この戦略により、現在ではシャオミの顔認識アルバムは1.5億人もの会員を獲得し、500億枚もの膨大な写真データから、より高品質のAIサービス開発につなげているとのことです。

 

シャオミの今後

シャオミは「理想のスマホは、AIが人々のスマートフォン上での作業量を減らし、よりスマートな利用が可能となること」を目指しています。

一方、シャオミは現在、競争が激化するスマートフォン市場で、販売台数の鈍化を招いているようです。しかし次の戦略として、

  • 独自の高品質サービスをスマートフォン上で展開
  • そこから、より膨大な会員のデータを取得
  • このデータを強みとし、AIなどの新しい市場におけるイノベーションを狙う

という方向で事業を展開しているようです。

また最近ではフィンランドのNOKIAとの業務提携を発表、特許の一部を買収し、AI分野での協力体制を作り上げていくと見られています。

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まとめ

シャオミはスマートフォンを主力商品とし、中国を代表するIT企業としてここ数年急激にシェアを拡大しました。しかし、短期間での急激な成長による企業課題と、中国国内の競合他社の猛追により、以前ほどの勢いはないのかもしれません。

しかし今後は、AI分野における開発や、熱狂的なユーザー、革新的な技術により、また新しい風を市場に吹き込んでくれると期待されています。

2017年には売上約1兆6750億円という目標を立てているシャオミですが、その動向には世界が注目しています。

 

 

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