中国アリババ社(阿里巴巴)のAIの実情とは

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バイドゥ(百度)、テンセント社と並び、中国を代表するECサイト企業“アリババ社”。そのAI戦略と技術力は、業界を先行するアメリカ勢に追いつく勢いです。今回はアリババ社のAI開発への取り組みと、その実情について迫ってみました。

 

中国電子取引最大手アリババ社とは?

アリババ社(阿里巴巴)の本社所在地は、中国の浙江省杭州市。中国のアマゾンと言われる、タオバオ(淘宝網)、 テンマオ(天猫 )、アリペイ(支付宝)などのサービスを手がけています。時価総額は約34兆7600億円で、世界第11位の規模を誇ります。

アリババ社におけるAI事業は、米国アマゾンや、マイクロソフト社のクラウドサービスに追従すべく、特に機械学習機能の強化に力をいれています。2015年にはおよそ10億ドルを投資し、アリババ社傘下のクラウド事業企業、アリババクラウドコンピューティング(阿里雲)のサービスを、日本や欧州、中東などで事業展開を目指し、計画中のようです。

 

機会学習プロセスの新サービス「DT PAI」

アリババクラウドコンピューティングが提供する「DT PAI」は、最先端の機械学習アルゴリズムが搭載されています。主な機能としては、分類、クラスタリング(複数のPCを接続して1つのシステムとして機能させること)、特徴を抽出する機能、大規模データの統計の処理などがあり、今人気の深層学習(ディープラー二ング)もできるシステムです。

 

AliCloudとGPU

アリババクラウドコンピューティングは、2016年1月にはクラウドコンピューティング事業のAliCloudがNVIDIAと協力し、クラウドベースのGPUの採用を決定、中国初となるクラウドベース・ハイパフォーマンス・コンピューティング・プラットフォームの普及を進めていくと発表しました。クラウドベースで稼働するこのGPUシステムを、AI分野などで成長しているスタートアップ企業に売り込んでいく方針です。

GPUとは「Graphics Processing Unit」グラフィックスプロセッシングユニットの略称で、PCの映像再生や暗号化、画像処理を担当する主要な部品の一つを指します。縦、横、奥行きの位置情報を計算して映像を表示するだけではなく、高性能であるほど高画質映像を美しく滑らかに動かすことができます。

パワフルなコンピューターを使用しても、通常は数ヶ月かかる処理が、GPUであれば数日にまで短縮でき、開発スピードの向上や、高度なネットワークトレーニングが可能となり、高性能でパワフルなAIをユーザーに届けることができるのです。

AliCloudの発表により、今後はより複雑な作業を自習できる最新のコンピューターアーキテクチャーに、インターネット上の大量データを入れる“AIブーム”が、世界的に加速していくと見られています。このインテリジェントなAIにより、様々な産業における革新的な変化が起こると期待されています。

 

先行するアメリカ勢を猛追

すでにAliCloudは中国では5割のシェアを持っていますが、世界的な売上規模でみると、2015年の時点では世界第5位でした。

しかし、2019年には、クラウドインフラ市場で世界第2位(5700億円)にまで成長するという見方もあります。売上のみならず、技術面でも米国アマゾンのAWS、マイクロソフトのMicrosoft Azure、グーグルのGCPと、引けをとらない領域にまで成長しているようです。

AliCloudは、多い時で毎秒17万5000件の処理を可能としますが、これは世界最大級の処理といえます。この技術の高さが、世界で注目されているのです。

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まとめ

アリババ社に見られるように、中国企業のAI市場への投資や技術の進歩には、目をみはるものがあります。日本においても、ソフトバンクがSBクラウドを立ち上げ、クラウドサービスの提供を展開しています。中国企業のAIも、価格が安く設定されているため、今後は日本や世界市場での価格競争が、注目を浴びそうです。

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