AIとシンギュラリティ。その未来と課題

201801-3-1

AIが人間の知能を超える瞬間点のことをシンギュラリティと言われていますが、具体的にはどんな未来が到来するのでしょうか?

今回はシンギュラリティによって到来する未来と課題についてまとめてみました。

 

シンギュラリティによって到来する未来とは?

シンギュラリティという言葉を広めたのは、現在米グーグルでAI開発責任者を務めているレイ・カーツワイル氏です。

彼の著書「シンギュラリティは近い」(英文ではThe Singularity is Near)の中で、2020年代から2040年代のシンギュラリティによる未来の予測が記されています。

それによると、2020年代前半ではAIの知能レベルは高等学校の人間と同等の知能レベルを持つようになり、医療分野ではウイルスほどの小さいレベルのロボットが実用化されると記されています。

さらに2020年代後半ではバーチャルリアリティ(VR)のクオリティが、現実世界と区別がつかないほどになるそうです。

 

2030年代にはさらに革新的なことが起こり、ウイルス程度の大きさのロボット「ナノボットマシン」を人間の脳内に直接挿入し、人間の脳からネットワークを通じて思考を伝達するようになる、ということです。

これにより、脳内のVRの世界と現実の世界が融合したり、他人の脳内感覚もネットワークを通じて体験できるようになるというのですから驚きです。例えば有名なアスリートが脳から筋肉へ伝えている情報も一般人にも共有できる、とのことです。

 

2040年代には、人々はVRの中で生活の大半を過ごし、自分で脳内にナノボットを挿入して、世界中の好きな人と好きな場所で会話や旅行に行き、ビジネスもVRの中で行う時代が来るかもしれません。これはまさに映画マトリックスの世界です。

 

レイ・カーツワイル氏は過去の著書で、インターネットの普及やコンピューターがチェスで人間に勝つなどの時期を正確に予想した実績もあり、未来技術の動向の予測には定評があります。

 

人間が不老不死にもなる!?

カーツワイル氏は講演の中で、上述のナノボットにより、人間の寿命がさらに伸びる可能性があるとも述べています。ナノボットを人間の脳内に挿入して、インターネット上にある人工知能の大脳新皮質にアクセスし、人間の大脳新皮質を拡張することで実質的な不老不死が実現できると言っています。

 

これは、つまりネット上の第二の脳にバックアップをとり、感情、人格もシュミレートできるということで、2050年ごろには可能になるということです。脳や感情、人格がバックアップされれば肉体が滅んでも生き続けることになり、まさしく不老不死の世界が到来するというわけです。

人類の意識がネットワークとつながれば、世界中の人間が昼夜を問わず、理想的な空間のなかでコミュニケーションを取れるようになり、人間の生活環境は激変することになるでしょう。

 

AIは人間を支配するのか?

シンギュラリティには、「2045年問題」といわれるものがあります。これは「AIが人間の知能を越えれば人間がAIに支配される時代が来るのではないか?」と危惧されている、というものです。

カーツワイル氏は、AIは人間の手助けをするものであり、決して人間を支配するものではないと述べています。しかしそれと同時に、テクノロジーを悪用されないように規約(ルール)をつくることも重要だと述べています。

 

シンギュラリティ時代に向けての課題は?

最近ではAIの話題が世間を賑わせていますが、実際は世界の企業の20%しか導入していない、というデータがあるそうです。

AI導入の実験段階にある企業については、約40%で半数にも満たない数です。今後は通信や金融関連企業を中心にAIに予算を投資してくる企業が増えてくると予想されていますが、まだまだ現状は少ないといえるでしょう。

 

一方で、AIを導入した企業の約30%以上が増益になっているというデータもあります。AIが実際に企業の利益に直結するという認識が広まれば、AIの普及はさらに加速することでしょう。

 

シンギュラリティは現段階では想像がつかない世界ですが、数十年前と比較して現代は予想以上の早いスピードでテクノロジーが進化していることも事実です。

201801-3-2

まとめ

シンギュラリティが実現するかしないかは別としても、時代に取り残されない為に、これまで以上に経営判断のスピードが必要とされ、AIとどう向き合っていくのか、各社の課題になるといえるでしょう。

 

そして各社の課題とAIの活用をどう結びつけていくのか……。

AIへの投資に対してのリターンがどの程度あるのかを正確に見極めることが非常に重要です。

 

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