AIに向いていること、向いていないこと

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人間の知能を一部代行するとして、ビジネスや日常生活での活用シーンが増えてきたAI。ここ数年、急激な成長を遂げていますが、現段階ではまだまだAIには不得意な分野も存在します。前回は、記号処理的人工知能と非記号処理的人工知能についてみてきました。ここでは、「AIに向いていること、向いていないこと」について触れていきたいと思います。

 

記号処理的人工知能に向いていること、向いていないこと

AIにはいくつかの種類が存在します。そして、それは大きく2つに分類することが可能です。特徴や性能が違うので、当然AIによって向き不向きも異なります。

まずは、「記号処理的人工知能」が向いていることについてみていきましょう。

記号処理的人工知能が向いているのは主に「同じ作業を繰り返す」「定義されているデータを処理する」といった利用シーンです。「Aの場合にはBの対応を」などのルールが確定している分野や、一定のルールなどが明確であれば、記号処理的人工知能の性能を活用することができます。数式を処理するようなシーンでは、記号処理的人工知能が適しているといえます。

その一方で、記号処理的人工知能が向いていないとされるのは、フレームやルールが曖昧であるシーンです。例えば、画像処理における「何が写っているのか」に対する認識や、「何が聞こえてくるのか」といった音声認識などでしょうか。

こうした分野は、記号処理的人工知能が得意とする分野ではありません。一言で言えば「教えられていないことは分からない」というのが記号処理的人工知能です。

 

記号処理的人工知能に向いていること、向いていないこと

もう一つのAI、非記号処理的人工知能が向いているのは、画像認識や音声認識、言語処理など多岐に渡ります。基本的には、事前に膨大なデータを与えておくことでAI自らが分析し、そして自分で学習します。そのため、記号処理的人工知能が可能とすることは、非記号処理的人工知能でも可能なケースが少なくありません。

フレームやルールが定義されている問題は元より、明確に定義されていないような問題であっても、過去のデータをもとに適切な解を見つけ出すことが出来ます。さらに、自己学習や与えるデータなどによって、性能はどんどん向上していきます。

一方、「非記号処理的人工知能が向いていないこと」についてですが、記号処理的人工知能が可能としていることが実現できないということはほとんどありません。そして、記号処理的人工知能が不向きとする画像認識や音声認識についても基本的には得意分野です。

だからといって、非記号処理的人工知能が万能なのかというと、決してそんなことはありません。

実は、記号処理的人工知能・非記号処理的人工知能ともに向いていないとされる分野が存在します。一体どのような分野なのでしょうか?

 

AI全体が「向いていない」とされる分野

研究、開発が繰り返され、成長し続けているAI。本記事では2つに分類しましたが、その細かい種類に関しては非常に数多くのAIが存在しています。そして、どれも人間の知能に近づいてきていて、特定の分野であれば人間の知能に匹敵する、もしくはそれ以上の能力を発揮するともいわれています。

認識、記憶、推論、探索、分析など、人間のように考え、自ら答えを導き出すような「ディープラーニング」も生まれました。

しかし、AIと人間には一つ大きな相違点が存在します。それが「意識や感情の有無」です。

例えば、人間の「興味関心」「創造」などですが、これには人の「意識や感情」が大きく関係しています。

しかしAIにはこの「意識」が、現段階では存在していません。そのため、人間の抱くような感情を認識するのが難しいのです。そして、これからもAIに意識を誕生させる、もしくは人間の意識を模倣させるということは非常に難しいといわれています。

これは、そもそも人間の「意識」というものがどのようにして生まれているのか、現在の医学では解明されていないからです。そのため、人間同様の意識を持つ人工知能を開発することは、非常に難しいとされています。

 

例えば、データを一切参考にしない、AI独自のセンスによる創造や、ひらめきによる創造、そして感情表現などは難しい分野だといわれています。一言で言えば「人間らしさの領域が向いていない」ということになるでしょう。様々な分野に特化したAIは数多く存在しますが、まだこの領域に踏み込んでいるAIは存在していないのです。

 

まとめ

どんなシーンでも活用できると思われがちなAIですが、実は「向いていない分野」というものも存在することが分かりました。AIの種類によってその具体的な内容は異なりますが、どんなAIであっても万能となっているAIは現段階では存在していません。

しかし、今後の研究や開発などによって現れる可能性は十分にあります。より、ビジネスへの可能性が広がるようなAIの未来に期待したいですね。

 

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