必見!中国の次世代AI国家戦略とは?

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中国は現在、国を挙げて世界のAI大国になるべくさまざまな取り組みを続けており、その急速な発展は世界中が注目をしています。今回は中国が発表した2030年までのAI成長推進計画の内容と詳細についてみていきます。

 

2030年には世界のトップへ

2017年7月、中国国務院が発表した次世代AI国家計画によると、中国は今後AI産業を最重要産業の一つと位置づけ、先進国に追いつき、世界をリードする国家になるための3段階成長推進を実行するとしています。

第一段階

AI産業の全体、応用技術を世界水準にし、2020年に約2兆5000億円のAI基幹産業と、16兆4000億円のAI関連分野の市場規模を計画しています。

第二段階

AI業界の法律や技術理論の整備、ブレイクスルーを2025年までに起こし、一部の技術を世界トップの基準へ引き上げ、製造、医療、農業、都市、国防などの幅広い分野に反映する計画です。

第三段階

AI、テクノロジー、アプリケーション分野で世界のトップになり、業界を牽引するリーダーになるというものです。

これにより中国を世界の主要なAIクリエーションセンターにすると述べています。

 

GDPも26%アップ!?

PwCの報告書によれば、もしこの計画が実現すれば、中国は2030年にはGDPが26%アップすると述べています。これにより世界全体のGDPも14%アップし、中国はAI分野から莫大な経済的利益を享受するとのことです。

今から10年後には、中国が米国に変わり、世界のAI分野のリーダーになることも、現実味を帯びはじめています。

その根拠として、すでに中国は、AI分野における国際科学技術論文の発表件数や特許数で、世界第2位の実績を誇っており、すでに語学認識、視覚認識技術では世界のトップレベルにあるのかもしれません。

さらに中国共産党は一党独裁政権ということもあり、日本などの民主主義国家と比べると、政策決定と市場への反映スピード、莫大な資金の投下、大企業との連携が、濃密かつスピーディという利点があります。

その特徴を生かし、すでに中国本土のアリババ社、バイドゥ、テンセント、レノボ、ファーウェイ、ジンドンなどのトップIT企業は、巨大AI産業圏を形成しています。

今後、脳科学、量子情報、ロボット工学、巨大人口からのビッグデータなどの分野がさらに強化され、製造、物流、家電製品、Eコマース、IoT 、自動運転などの分野で、急速な発展が期待されています。

 

三段階計画の特徴とは?

中国政府が発表した国家戦略計画で特徴的なのが、「インテリジェント・エコノミー」というキーワードです。

これは、AIの高度化による人間との協調で、人間がいなくても付加価値のある取引が可能な経済圏を生み出していくというものです。それにより、高度な「インテリジェント・ソサイエティ」が構築されていくことになります。

そしてさらに、安全で効率的な「インテリジェント・インフラ」を構築し、AI分野でも軍民融合を推進していくとのことです。

そのための資金源としては、財政資金が誘導し、市場がリードしていく仕組みを整え、プロジェクトを立ち上げるための国内外外からの資金調達を、支援するとしています。さらに、安全面、監督面、評価面、人材育成面でも独自のシステムを構築し、AI産業発展を強力に推進していく方針です。

 

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まとめ

中国は、2030年にAI分野で世界のトップに立つため、国の強力な後押しを受けて様々な計画、政策が実行されています。巨大な人口を始め、政府の強力なトップダウンや学術論文発表数、特許数、すでに巨大なAI産業圏を形成しているIT関連の大企業など、世界のAI大国になる可能性は十分にあると言えるでしょう。

世界第2位の経済規模を持つ中国が今後、AI分野でどのような影響力を発揮していくのか、世界が注目しています。

 

 

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